カービング技法を使ってイニシャルなどを装飾したファスナーポーチの作り方
久しぶりに革にカービング技法を使って模様を描きそれからアイテムを作る東急ハンズ大宮店のレザークラフトのワークショップに行ってきました カービング技法のワークショップは5回目です。ファスナーポーチという事はカービングだけでなくファスナー付けがあるという事。今回が一番工程が多そう。。。予定の4時間で終わるのでしょうか?
今回でハンズ大宮店で習うのは5回目の緑川紀久子先生♪先生のTwitterはこちら
《今回使う道具》
レザーオイル仕上げのヌメ革、レース(革の紐)2本、下絵、トレーシングペーパー、鉄筆、鉛筆、マスキングテープ、ゴム台、木槌、ネジネン、カッター、ハサミ、レザークラフト用針、レザークラフト用ロウ引き糸、ファスナー、トコノール、レザークラフト用白ボンド、スーベルナイフ、ポンチ、ベベラー、刻印などなど
下絵の上にトレーシングペーパーをマスキングテープで留め置き鉛筆で下絵を写し取ります
入れるアルファベットを選択し鉛筆で写し取ります。私はM・MなのでMを選択しました
スプレーして濡らした革の上に下絵を写したトレーシングペーパーを置いて鉄筆でなぞって革に下絵を写します。実はこの下絵の写し取りが仕上がりを左右する大事な作業だったりします
下絵を写したヌメ革の様子。今回のヌメ革はHERZ(ヘルツ)で使ってる革だと先生から聞きました
ファスナー部分に使う革です。これから型紙台紙を当てて印をつけていきます
目打ちを使って型紙に沿って革に印をつけました
カッターとハサミで型紙通りに切り抜きました。今回のヌメ革は厚さ2ミリとかでちょっと柔らかめで不思議な感触がしました。ちょっと切るのは大変で物差しを当ててカッターで何回も切らないと切り抜くことが出来ません。右隣にあるのはネジネンでこれからネジネンを使って印をつけます
ネジネンは思い通りの幅に革の上に線を引ける道具でネジネンを使うとこのように均等にラインが引けます。つけた線はファスナーを縫い付けるために縫い穴のガイドラインになります
先生のスーベルナイフの実演の様子。ワークショップの良いところは先生の実技を目の前で説明を聞きながら見られるところです
スーベルナイフの使い方「人差し指を軽く置いて親指と中指で挟んで刃の奥の方の端をぐっと革に当ててからナイフを寝かさず手首ではなく肘を引いて線を描く」よく切れる刃なので取り扱い注意なのです
スーベルナイフで線を引いてます。本来は力が入らないはずですがやっぱりまだガチガチに力が入っていますw
左上のいらない部分に練習をしています。まっすぐの線はなんとかなっても曲線は難しいのです
ポンチを使って革に穴を開けています。ここに革紐を通して最後に立体的に仕上げます
ゴム台の上にファスナー用の革を置いてポンチを当てて上から木槌で叩いて穴を開けている様子
裏のファスナーが付くところに皮革用白ボンドを塗っています
表からみたらこんな感じ
今回先生が持っていらしたロウ引き糸で私は縫い目が目立たちにくい薄茶色を選びました
2本針を使って平縫いをしています
まだまだ下手くそで恥ずかしいですが裏から見るとこんな感じです
短く切った糸の始末に使ったのはこのボンド。速乾なのですぐ接着出来ます
格子部分ですが溝に沿って両側からベベラーで打刻している所。ベベラーをスーベルナイフで切った線に沿って打っていくと立体的に見えるようになります
線の縁の内側にこの刻印で縁飾りを打刻していきます
ぐるりと1周打刻して飾り打刻がしお終わりました
格子部分にこの2つを使って飾り打刻を打ちます
スーベルナイフで線を左右上下と入れます
これで今回のアイテムのカービング加工は終了しました
革の裏側には伸び防止のため 革用のマスキングテープが貼ってあります。はがすのがちょっと大変でしたがベリっと静かに丁寧に剥がします
ハサミを使って 線に沿って余分な部分を切り離します
トコノールを塗って毛羽立ってザラザラした表面をすべすべ滑らかになるよう処理します
ファスナー部分を塗った時の余り糸を4箇所ほど数えて合わせて穴に通してしておきます。やっとファスナーポーチの最終形が見えてきました♪
レース(革紐)の先端を細く切って穴に通しやすくなってますが捻じれないよう緩まないよう気をつけて穴を通してファスナー部分と本体部分を合体させていきます
レース(革紐)をつないでいる所前の紐は結んで切ってます
つぎ足し用のレースを何事もなかったように続けてかがっていきます。緩むのもダメですがひっぱり過ぎると革紐が切れる危険もあるとの事。いい塩梅でかがっていくようにします
革紐のかがり部分を上から見た所
裏側のカービング加工
余った革紐を持ち手に付けました♪
今回はカービング加工だけでも大変な作業でプラスしてファスナー付けや革紐のかがりと工程も多くめちゃ大変でした。。。が、レザークラフトの魔力は大変な作業なモノほど達成感がものすごくできたモノに愛着が湧くのです。今回のヌメ革はまたステキな革で周りの革紐も半年もすれば色ずいて同じような色になるそうです。ヌメ革アイテムは経年熟成というか年々よい色艶になって行くのが楽しいアイテムであめ色になるまでお手入れしつつ大事に使っていこうと思います。今回カービングは初めて!という方も一緒で先生が優しく指導して作り上げていました。私も初めて作った時は本当にこれが作れるのかな?とドキドキしましたが初心者でも作れるようなメソッドにもなっているので興味がある方は敷居が高いと思わずに参加されると良いと思います
( 過去に緑川先生の指導で作ったカービング加工したヌメ革仕様のアイテムたち )
カービング加工されたヌメ革のコインケース
作り方の記事はこちらから
コインケースに付いているレジンのボトルチャームの記事はこちら
まるで編んだように見えるバスケット刻印の手帳ケース
作り方の記事はこちらから
カービング加工された手鏡とリップケース
作り方の記事はこちらから
ダブルステッチ編みで周りを飾ったイニシャルをカービング加工で彫ったキーホルダー
作り方の記事はこちらから
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