喪服に似合うバッグ?ポケット付きシュリンク革のバッグの作り方

ハンズのワークショップを利用して作ってきました

*いつもの緑色でもなく最近ちょっとお気に入りのキャメルカラーでもなく全部本体も縫い糸も黒のバッグ。。。これには深いワケが。。。 見本品です

*取手をカシメなどの金具で接着するとかなり製作が簡単で時短で出来ると思います

*なんちゃってマチ付きなので容量も確保出来そうです。縫い糸の色で印象が変わりますね

革の色はベージュ、黒、紺、こげ茶、キャメル(明るい茶色)内ポケット外ポケットか選べます

*一眼見てこの黒は高級革に違いない!と確信しました。先生がおっしゃるにはバッファロー(水牛)の革だそうです

シュリンクというのは革の表面にシボ(凹凸)が出る加工を施した革の事です

私は今回はある目的(喪服に似合うバッグが欲しい)があるので黒を選択しました

まずは恒例の裏面(トコ面)の処理を実施します

トコノール処理。。。薬剤(トコノール)をヘラで掬ってガラス片で裏革を磨きます

今回はトコノールを塗らない部分(折り返し接着する)があるので型紙を当てて銀ペンで印をつけておきます

私は内ポケット付きを選択したのでまず内側ポケットを制作します

ポケットの制作途中です。折り曲げる部分は両面テープで仮止めをしておきます

内側ポケットが出来上がりました

底と口の部分は2重に糸を巻いて強度を高めています↑でわかりますか?

内ポケットを表革側に縫い付ける準備をしています

*両面テープで仮止めしてから2枚まとめて縫い穴を菱目金具で開けました

《ちょっとおさらい。。。》

バッグの製作は革細工用の針2本を使って革細工用のロウビキ糸ヒラ縫いで革を縫います

革細工用の針は先端が丸いですね。糸の中に針を通して針穴のほうまで引っ張ります

根本を抑えて輪っかの糸がなくなるまで引っ張ります

内側ポケットを本体に縫い付けました

《マチの作り方》

今回はちょこっとマチのあるバッグを作ります。今までにないやり方なので詳しく

先生がカットしてくださったマチの部分は縫い穴を2本刃で縫い穴用のガイドラインを引きます

10個の縫い穴を開けました

今回のマチの縫い方です。先生のデモの様子

1本の針だけで使ってます。クロスの縫い方です。1個飛ばしで斜めに縫ってます

片側から返し縫いの様子これで✖️になっています

ちょこっとマチのクロス縫いの裏革側です

*1回結び接着剤をつけたのち2回ほど片結びをします

*長く伸ばした糸は上に真っ直ぐ伸ばして整えておきます

裏側です。縫い跡を革で当て革を接着して裏打ちをします

*4枚の革を木工ボンドで各々貼り付けます。裏面のザラザラした方に薄く塗り広げ方結びした縫い糸ごと貼り付けます

裏打ちが終わりました

*縫い糸もそのまま裏打ち革の下に隠れています。この一手間で強度が増し安心して使えますね

裏を処理し終えた表革はこんな感じ

これはゴムボンドです

ゴムボンドを使って接着すると柔らかく仕上がるそうです

ゴムボンドを塗って革を重ねて折り返してバッグの口周りになります

ガラスヘラで2枚を扱くように馴染ませます

*接着が大事なので怖がらずグイグイ伸ばして良いと言われました。↓はみ出した部分はカットするとの事

重ねた部分の革が少し伸びてはみ出した部分が出たようなので先生に革用のナイフでほんの少しですが切ってもらいました

*革細工には特殊な道具専用の道具が多いですがこれもその一つで握るように柄を持って使います

革を筒状にするため両面テープを使います。これが取手部分になります

筒状になりました

縫い穴を開けています

《ポニーを使った縫い方を紹介します》

以前2回ほど使った事のあるポニー(馬)を今回久しぶりに使いました。直線で縫う部分が長いときに使うとリズム良く縫うことが出来る道具です。「エルメスの職人さんも使ってます」だそうですw

取手を縫っています。この道具。。。以前使ったことがある通称ポニーとも呼ばれています)です

ネジみたいなのを挟んで回すと上が緩みそこに革を挟んで作業ます。私は脚の間に挟んで使ってます

以前撮った写真です。自分のはうまく写せないのでお隣の男性の作業を写させてもらいました

これも以前の写真。長い革はクルクルっと丸めてポニーに挟んで作業すると楽だと言われました

両方から針を刺し込む

針をクロスさせる

指で引っ張るのではなくこうやって握って引っ張ると緩むことなくしっかり糸で縫えます

今回隣の方は台の上に置いて使ってました

*革のワークショップで目が悪い私はとても悪い姿勢で作業するのが常で制作後に毎回首こりや肩こりを発症してますが今回使ったポニーは背筋を伸ばして作業できたので疲れが全然違います

本体の裏側に両面テープを使って2枚を仮止めをします

仮止めの後から2枚まとめて本体に縫い穴を開けていきます

バッグの口周りはこんなに革が重なっています

*縫い穴がちゃんと開いているか確認してから縫う作業に入りましょう

お向かいの男性の方が何やら秘密兵器を。。。

重ねた革の固定用の金具らしいですね

バッグ本体の縫い穴を開け終えました!あとは縫うだけ♪

見本品。。。ちょっと写真がボケていますがマチのクロス縫いの場所は二重に糸を回して縫っています

これもボケてますがw強度を高めるために二重に糸を回して縫っています

もちろん口の部分も二重にしてます

取手を縫い付ける前に忘れていた縫い穴を開けました

*本体に縫いつける6針分だけ縫い穴を開けています

型紙を合わせ本体に縫い穴を開けています

縫い穴が開け終えました

*表側に取手を出す方法と内側に縫い付ける方法と2種類あって私は目立たないシンプルなデザインになるのでちょっと難しい(かなり縫い辛い)内側を選択しました

この白く見えるのは蝋引き糸の蝋です。黒の革と黒色の糸なので余計目立ちます

*「ドライヤーなどで温めると蝋が消えます」と先生に消去方法を聞きました。自宅でやってみます

《出来上がり画像》

今回はドタキャン1人で3人での制作になりました。今のご時世しょうがないと言えばしょうがないですが。。。今回は特に予約は瞬殺で人気だったようなので前日キャンセルなら申し込むチャンスも再捻出出来ただろうから残念でした。私のやも追えないキャンセルをしなければならないこともありうるのでそういう場合は速やかに連絡するつもりです

牛革のクローム仕上げの本体の革色はベージュでグレーの糸で上品な仕上がりですね

*この革は柔らかかったため持ち手の強度を出すため取手は両端を縫っていますがそれもデザイン的にプラスに働いているようです

私と同じ 黒のバファローの革で糸は空色がオシャレ♡外側ポケットのステッチも効いてますね♪

私の出来上がりです。蝋が白く残ってるのが気になりますが黒に黒の糸を使い取手を中にしたのでより他の方々のよりシンプルな デザインに見えますね。まさに喪服に似合うセカンドバッグ

蝋が白残りしていたので家で縫い糸にドライヤーの熱風を当てて蝋を溶かしました

*長く同じ場所に熱風を当てると革が痛むのでちょうど良い塩梅を探してやってみました

中に内側ポケットが見えます

*内側に取手を縫い付ける場合は先に縫った方が楽だったかもしれないですね。。。とにかく縫い辛かったです

マチのクロス縫いの様子

*裏に当て革を貼って補強してあるので安心して使えます

自立しにくい形なので置くとこうなってしまいます

高さ37センチ横31センチ持ち手やく40センチです

玄関のフックに掛けてみました

【作り終えての感想。。。】

最近実母を亡くしたばかりで年齢から葬儀などに参列する機会も多いと予想できるので、黒色で飾りの少ないシンプルな大きめのバッグが1つあると便利だろうなあ。。。と実感したのがきっかけで、今回のバッグ制作のワークショップでは最初から葬儀などに使える黒のサブバッグを目指して作りました。とても質感の良いバッファロー(水牛)の革を使っていて長く愛用できると思います。久しぶりに(4年?)ポニーを使っての制作で楽しかったし身体への負担も少なく感じました。手を動かし集中してものつくりに励メル幸せを感じた1日でした。

mizucchi

ルームクリップ(通称RC)に投稿し始めてからハンドメイドの楽しさを知りました。 小さな頃から周りの大人に不器用だと言われ続けられて来たしお裁縫や編み物などキチンとした技術のいるハンドメイドは苦手です。よくどうやって作っていいか知らない。。。わからない。。。とコメント欄に書かれてました。私も最初は見よう見真似で試行錯誤でやって来ましたが4月からワークショップという2時間程度の1日講習会を知りハマってしまいました。そこで学んだ手順などを多くの人に知ってもらい多くの人がハンドメイドに興味を持ってもらえ作る楽しみを共有出来たらなぁ!と思ってこのブログを始めました。誰でも出来るアイテムばかりです。レッツ、チャレンジですよ(^^)


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